チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~
威勢のいい桜吹雪の入れ墨とべらんめぇ口調とは裏腹に、意外にも
腕っぷしはからっきしの金さん。
見るに見かねた弥七が、加勢しようと光圀に伺いをたててみる。
「御隠居、我々も助太刀した方がよろしいのでは?」
「まぁ……もう少し様子を見ようではありませんか♪」
(…出たよ……御隠居の
『もう少し様子を見ましょう』が!あの金さんって奴に出番を取られたのがよっぽど気に入らなかったんだな……)
そして、哀れ、金さんは悪代官側の手下数人に担ぎ上げられ、そのまま海に放り投げられてしまった。
「そぉ~れ!そこで大人しくしてな!」
ドボ~~~ン!
波間に浮かぶ桜吹雪が、なんとも痛々しい。
「金さん、弱っ!……
何しに来たんだ?あの人は!」
時代劇とは違う、現実の厳しさに溜め息をつく、チャリパイの4人だった。
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