チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~

「さぁ~皆さん♪こちらへどうぞ♪」


凪は、シチロー達をあの幾何学的な形の建物の中へと案内した。


ドーム状の建物には一見、ドアなど無いように見えるが、凪が近付くとその壁の一部が明るく光り、中へと通じる扉が現れた。


シチロー達が中へ入ると、その入口のそばには
少し年配であろうと思われる女性の姿が見える。


「皆さん、紹介するわ♪こちらが今、私とパートナーを組んでいる先輩の『メルモ』さんです」


その『メルモ』と呼ばれた年配の女性は、目を細めてシチロー達を眺めながら呟いた。


「何だい、凪?
この『レトロ』な格好の連中は?」


確かに2100年から見れば、シチロー達の格好はレトロなファッションに見えるに違いない。


「初めまして~メルモさん♪オイラ達があの有名な、チャーリーズエンゼルパイです♪」


凪は以前言っていた…
人類がコンピューター
『mother』に支配されそうになった時、最初に反乱を起こしたのはチャーリーズエンゼルパイの二代目にあたるチームが中心になっていたのだと。


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