チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~

決死の覚悟で江戸城の屋根に降りたった4人。


「ひぇ~~っ!
こんなに高いのぉ!」


下を見れば、目も眩みそうな高さである。


よく、火事の救助現場なんかで逃げ遅れた人が窓から白いマットへと飛び降りるシーンがあるが、今回のそれは、そんなものとはスケールがだいぶ異なる。


着地点のタイムトンネルの白い球体は、ここからではハンドボールの大きさ位にしか見えない。


シチロー達がこれから行おうとするその行為は、アクロバティックな曲芸と言っても良いだろう。


手にはそれぞれ上様から貰った褒美の着物を持ち、シチロー達は大きく息を吸い込んだ。


「じゃあ~みんな行くよ!」


そして、シチローの掛け声と共に、4人の決死のダイブが開始された!



















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