チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~
















    「ぎ
     ゃ
     あ
     あ
     |
     |
     |
     |
     |
     |
     |
     |
     |
     っ
     !」






江戸城全体に4人の絶叫が響き渡る。


鮮やかな模様の描かれた最高級の着物は、落下時の空気の抵抗ではちきれんばかりに膨らみ、4人の顔は必死の形相に引きつっていた。




「こんなので本当に大丈夫なの~~?
シチロォ~~~~!」






「運が良ければの話だけどね~~~!」





「そんな無責任なぁぁ~~~~~!」












ドサッ


     ドサッ


ドサッ


     ドサッ




幸運にも4人は、タイムトンネルのすぐそばに植えてあった椿の木をクッションにして、何とか無事に地面の上へと降り立つ事に成功した。


「いったあぁ~い!」


痛いのも当然であろう。


4人共、怪我をしなかったのが不思議なくらいだ。


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