チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~
テーブルに所狭しと並べられた料理は、未来だからといって特別変わった様には見えなかった。
肉や魚、そして海老に蟹、サラダの類い…2008年でもお馴染みの食材の数々だ。
結婚式に出てくるような伊勢海老にかぶりつきながら、子豚が満足そうに声を上げた。
「美味しいわ~この伊勢エビ♪未来でもこんなのあるのね~♪」
しかし、その子豚の言葉を聞いた凪が、少し申し訳なさそうに信じられない事を言い出した。
「あの…コブちゃん、
ごめんなさい…さすがに伊勢エビは高過ぎて買えなくて…
そのエビは『桜エビ』なの…」
「…は?」
子豚の目が、点になった。
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