チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~
なぜ2100年の時代のメルモが郷ひろみの事など知っているのか?
という事は、この際置いといて…
早速シチローは、その『ひろみ号』に乗り込もうとドアを開けようとしたが…この車、ドアハンドルが付いていない?
「えっ?…これ、どうやってドア開けるんだ?」
これも未来カーの常識らしい。空力特性の向上と盗難防止の為、この頃の車はリモコンによるオート開閉のドアが主流となっていた。
車の些細な装備に、いちいち新鮮に驚くシチロー達を面白く思いながら、メルモはポケットからリモコンを取り出した。
「これで開けるんですよ♪シチローさん♪」
子豚とひろきも、それを見て感心していた。
「スゴ~イ便利だね~♪さすが未来♪」
メルモが自慢げにリモコンのボタンを押す。
すると、驚いた事に車が喋り始めたではないか!
『ハア~イ♪問題に正解して車のドアを開けよう♪さて…江戸幕府を開いたのは徳川家康ですが…』
「…ちっとも便利じゃない…」
ちょっぴりガッカリした子豚とひろきであった…
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