チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~

「ねぇ、シチロー♪これなぁに?」


運転席の後ろに座っていたひろきが、シチローの足下にあった赤いレバーに手を触れた。



バン!!




「あ・・・・」




突然、助手席側の後部座席のドアが勢い良く開き、マシンガンを構えていたT9000に思い切りぶつかったのだ。


バランスを失ったT9000は、バイクもろとも勢い良く横転した!




ガラガラガッシャーン!



「あれ、自動ドアのレバーだったんだね…」


「タクシーもたまには役に立つもんだな…」



『災い転じて福となる』とは、きっとこんな事を言うのかもしれない…


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