チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~

「それで、どうするの?シチロー?」


凪、そして、てぃーだとひろきが次の手をシチローに問い掛けた。


「どうもこうも、ゲームオーバーだよ。こうなったら…それともこのままみんなで車ごと海にダイブするかい?」


季節は冬…海水の温度は凍てつく程に冷たいに違いない。


そんな海に飛び込んでも、助かる保証はどこにも無い。


そんな間にも、T9000はタクシーのすぐ後ろまで迫っていた。


「なんとかしてよ~シチロォォォ~~!」


「もうダメだよ…みんなで神様にでも祈ろう」


ガラスの割れたオンボロタクシーの中で互いに寄り添い、両手を合わせて神に祈るチャリパイと凪…


「アーメン…」


ナンマイダブ…ナンマイダブ…」


果たして神様は、この
オトボケ5人衆を助けてくれるのだろうか?


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