チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~
結局、ここの食事代の支払いは凪が経費として立て替えてくれる事になった。
「さぁ~皆さん♪どうぞ中へお入り下さい♪」
そう言ってドアの横に立ち、にこやかにシチロー達を迎え入れるピエール。
「あ~やっとゴハンが食べられるわ♪何食べようかしら♪」
そんな上機嫌の子豚を先頭に、5人はレストランの中へ足を踏み入れた。
ところがその直後…
全員が店に入った後にドアを閉めたピエールは、そのまま店のドアに鍵を掛けてしまうのだった。
ガチャン!
「えっ…?何やってんの…ピエールさん?」
「鍵を掛けているのさ!もう、ここから外へ出る者はいないからな!」
そう言ってシチロー達の方へと振り返ったピエールの顔は、先程のにこやかな表情とは打って変わった冷たい表情をしていた。
「やっぱり罠だったんだわ!」
凪が、険しい顔で叫んだ。
そんな凪に向かって、ピエールはそれは心外だといった顔で語り出す。
「罠とは人聞きが悪いな…お前達は、我々『機械軍』と戦う為にこのバーチャルワールドへ来たのだろう?…その望み通り相手をしてやろうというのだ!」
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