チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~
さて…凪の依頼を受けて、西暦2100年へと向かう事に決めた森永探偵事務所だが、タイムマシンも存在しない現代で
どうやって未来へ行くのだろう。
シチローは凪から来たメールに添付されていた、『未来へ行く方法』の説明を始めた。
「未来へ行く方法はひとつ。今夜の午前2時に、凪が未来から現在へと続く『タイムトンネル』をこの付近のある場所に
30秒間だけ作ってくれる…
オイラ達は、その時間までにその場所へ到着し、タイムトンネルが現れるのを待って30秒以内にそこに飛び込めば良い訳だ!」
それを聞いたひろきが、感心したように呟いた。
「へえ~、意外と簡単なんだね。ドラえもんの『どこでもドア』みたい♪」
しかし、シチローはこうつけ加えた。
「それが…ひとつだけ、問題があるんだよね…」
少し困った様な顔でシチローが答えると、子豚がその理由を尋ねた。
「問題って何よ?
シチロー…」
「その『ある場所』ってのが問題なんだ…
2100年では、そこは何も無い広場らしいんだけど、現代のその場所は…
『眠らない街、新宿歌舞伎町』のど真ん中なんだよ…」
「それはまた、賑やかな所を選んだものね…」
てぃーだが苦笑いをして呟いた。
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