極道の推し活、始めました。〜クールな若頭は童顔女子大生を寵愛して離さない〜
これ以上は流石に怒られるかなぁ…と思い、少しだけ身体を離してみたところ、、
「んぐっ…、、」
仁睦さんが背中に手を回してきて…先程よりも身体が密着するように、っというより顔を胸元に押し付けられ、腰はグッと引き寄せられて…もう距離感が完全にカレカノなんですけど、、
「……おやすみ、英里」
もうここで何か余計なことを言ってこの状況を廃止されたら困るので、いまを存分に楽しませてもらうことにした。
たまに、来てくれるって言ってた。嘘はつかないって…言ってたから。
私の貞操はまだ継続、ということで。仁睦さんとの甘い甘い一夜は延期にして…今日は推しの腕の中でいい夢を見させてもらおうじゃないか
「おやすみなさい、仁睦さん─…大好きです」
少し息苦しいけど、全然平気。このくらいのリスクがないと推しの腕に抱かれるなんて経験は出来ないものだろうから、全然余裕。
眠りについた私の夢の中には、随分と久しぶりに見る兄、、万里《ばんり》が出てきて─…
「にぃにっ、」
目が覚めた時、とても寂しい気持ちになったけど─…いつもと違うのは、、
「…俺はお前の兄貴じゃねぇよ」
そばに大好きな推しが居るということ。