極道の推し活、始めました。〜クールな若頭は童顔女子大生を寵愛して離さない〜


「あ…あの、非常に申し上げにくいのですが」


「んだよっ、さっさと渡せって、」


「先程、後ろから引きずり込まれた際に…手に持っていた財布をその場に落としてしまったみたいで」



だって凄く怖かったし…驚いたからっ、



「──…は?」


「その、つまり…お探しのモノはさっきのコンビニの駐車場にっ、」


「テメェっ、ふざけんなっ!!!」


「やっ…やめて、叩かないでっ!」



前髪を思い切り掴まれ、ブチッと音を立てて何本か抜けたのが分かった。なんてことするんだこのニセ光くん。



「くっそ…結局、光を巻き込んじまうじゃねぇかっ」


─……え?


どういう意味か、と尋ねようとした時…走行していた車が急ブレーキを踏んだことにより後部座席にいた私たちは軽く前に身体が吹っ飛んだ



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