極道の推し活、始めました。〜クールな若頭は童顔女子大生を寵愛して離さない〜

「………え、なに…二人付き合ったの？」


私が思うに護衛というより"見張り"だと思うのですが─…そばを着いて離れない光くんと共に友人、紗弓の元へと向かえばそんな的外れな質問が飛んできまして。



「いやいや、私がなりたいのは学園のプリンス光くんの彼女ではなく、裏社会を生きる仁睦さんの彼女っ、」


「こら、ヒラリー嬢…裏社会とか簡単に口にしちゃダメだよ」



なんて…私の推し活を妨害してくる妙なお目付け役が出来てしまった。



「聞いて、紗弓〜！光くんは大学内での私の見張り役なんだよ」


「見張りじゃなくて、護衛ね？」



護衛、と聞いた紗弓は不思議そうに首を傾げる



「え…光くんって喧嘩とか得意なの？」


「ん？いやぁ…暴力は反対派かなぁ」


「だろうね……っていうか会った時から気になってたんだけど、その顔の傷…どーしたの？」


「あぁ、これ？これはヒラリー嬢の推しである若頭にちょっと怒られて、、」



──…ちょっと待て、西園寺 光。


護衛どころか仁睦さんとのやり取りを外部に漏らすとは！！この男…信用出来ないな？