極道の推し活、始めました。〜クールな若頭は童顔女子大生を寵愛して離さない〜
極道と秘密の特訓始めました。
結局その後の大学内での生活は全て西園寺殿が付き添うという…なんとも居心地の悪い一日を過ごした。
極めつけは帰り道─…
「よぉ、ヒカル…この馬鹿を一日しっかり監視してたか?」
「お、お疲れ様です…新次郎さん。一日そばで見守らせていただきました。異常なしです、大人しく講義受けてました。……あ、いやちょっと寝てたかな?」
なんて、余計なことまでランプの魔人新次郎に告げ口をする西園寺殿。…っていうか監視って言葉が聞こえたんですけど護衛じゃなかったの?!
「おい、くそガキ…お前馬鹿なんだから先生サマの言うことはちゃんと聞かねぇとダメだろーが。」
西園寺殿の隣に立っていた私の腕を荒々しく掴むと、そのまま大学に背を向けて歩き出した新次郎
後ろを振り返って西園寺殿に手を振ると、彼も笑顔で手を振ってくれたのですが─…
「あの貧弱タコ野郎、ヘラヘラ手なんか振りやがって…腕の一本でも折ってやればよかった」
「っちょ、なんてこと言うの?!光くんはただバイトしてただけで別に悪くは、」
「ただのバイトじゃねぇことくらい、あのタコも分かってたことだろ。楽して稼げるなんて思ってる時点でクズなんだよ」
「タコって…ああ見えて彼は学園のプリンス」
「─…どーっでもいいんだよ、んなことは!」
あらあら、なんだかご機嫌ナナメみたいです。