極道の推し活、始めました。〜クールな若頭は童顔女子大生を寵愛して離さない〜


これはきっと…前前前世の人達が現世を頑張って生き抜いている私を見てご褒美をあげよう、と思ってくださったに違いない〜…、!!



「どーでもいいけどさ、そんなに浮かれて大丈夫?」


「……と、言いますと?」


「お前、車乗るの苦手なんだろーが。嫌なもんわざわざ乗せられんのに、何でそんな楽しそうなわけ?」




……おっと、浮かれすぎて大事なことを忘れていた。確かに新次郎の言う通りだ…デート、なんて言ってもそれが何も無く平和に終わるとは限らない、、だけど、



「いいんだよ、一緒に出掛けるのが仁睦さんだから…きっと大丈夫だと思う。無理だったら無理だったで…全力で甘えて助けを求めるからそれはそれで平気。」


「……あぁ…そーかよ、余計なこと言ったな」




携帯灰皿にタバコを片付け、歩くスピードを早めた新次郎のあとを置いていかれないように必死で歩いた。



「新次郎〜…待って、早いよっ」


「知らねぇ…若頭に車で迎えに来てもらえ」


「…なんで、怒ってるの?歩くの疲れた?」


「別に。ただ、俺があんだけ毎日車に乗れって言ってもお前…頑なに拒否ってたくせに…若頭にたった1回言われただけでやけに素直に乗るんだなー…って、ちょっとムカついただけ」



………うわ、マジか。






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