極道の推し活、始めました。〜クールな若頭は童顔女子大生を寵愛して離さない〜
「新次郎って…私のこと、好きだったんだ」
いやだって、今のは完全に嫉妬っ、
「は?……はぁあぁああ?!!何言ってんのお前、やっぱ馬鹿だな…俺がお前みたいなクソガキを好むと思う?お前のいいところはその自慢のFカップだけ。それ以外はただのガキ。若頭も同じこと思ってるに決まってんだろ、諦めろ」
早口で淡々と悪口を言われ聞き逃しそうになったものの、しっかりと全部キャッチした私の耳は"諦めろ"という言葉を最後拾って、、ムカついたのでその場で足を止めて両手で顔を覆った
私のことを置いて帰るようなことは出来ない、と分かっているので…そばに近付いてきた新次郎の気配を感じて「うわぁあ〜ん」と泣き真似を披露して見せた。
「……その手には乗らねぇぞ、さっさと歩け」
「新次郎が、意地悪ばっかり言う〜…、」
「意地悪じゃねぇ、ぜんぶ本当のことだろ」
「新次郎のことは知らないっ!仁睦さんの気持ちまで勝手に決めつけないでよ…うわ〜〜ん」
「……わーかった、わかったから…泣くなよ」
…分かったって?いま、分かったって言った?
「俺が悪かった、だから帰るぞ…英里」
新次郎から謝罪の言葉を頂いたところで顔を上げて「おっけー」と言って笑って見せると嘘泣きがバレて再び早足で歩かれて置いていかれてしまった。