極道の推し活、始めました。〜クールな若頭は童顔女子大生を寵愛して離さない〜


軽くため息を吐きながら、「出せ」と言って運転席の剛田さんに車を発進させるように指示を出す仁睦さん。


その直後、ゆっくりと動き始めた車…ソフトな振動により身体が少しだけ上下に揺れる。



「……なんかこれ、えっちくないですか?」



仁睦さんの上に乗って揺れている自分…みたいな。そんな妄想が膨らみ一人ワーワー騒いでいると…目の前の推しが私の背中に手を回して軽く抱き締めるようにして力を込める。



「…そーだな、悪くねぇ眺めだ。」



なんて言って、私の額にチュッと軽くキスをする仁睦さん。─…いや、期待しちゃいますよ?



「このままここで、カーセック、、」


「…調子に乗るな」



口ではそう言ってるくせに、それ以上私が何も言えないように…仁睦さんは自らの唇を使って黙らせる。



「んぅ、んん…」



ここが車内だということを忘れてしまうような熱い口付けに、脳が支配されて身体が熱を帯び始める。



ようやく解放された頃にボーッと仁睦さんの顔を見つめれば─…



「……怖くないか、英里」



って、そーいえばそんな話だったっけ…っといま自分が車に乗っていることを思い出した頃には既に─…車は停車していて、、私の様子を伺っている仁睦さん。



彼のスパルタなリハビリは、どうやら効果が期待されそうです。(おそらく推し限定)






< 162 / 214 >

この作品をシェア

pagetop