極道の推し活、始めました。〜クールな若頭は童顔女子大生を寵愛して離さない〜
「……遅せぇな、チンたら歩いてんじゃねぇよグズが。短い足でも走れんだろーが。何時間待たせんだよ、ふざけんな」
………仁睦さんにチクってやる。
大学に迎えに来てくれた舎弟、新次郎はとんでもなく機嫌が悪いみたいで。私のことを見つけるなり睨みつけて暴言を吐きまくる。
「……あの、久しぶりに会ったのにもっと感動の再会みたいなものはっ、」
「ぁあ?!んなもんある訳ねぇだろ!こっちはお前の顔を見る機会が減って有難く思ってたところなんだわ」
「あのさぁ、新次郎さぁ、、」
「んだよ、さっさと歩けクソガキっ」
「なんか、セクシーになったね!どーしたの?!色気マシマシなんだけど!どーやったの?!教えて教えてっ!!」
目の前の舎弟、新次郎は…最近なんだか妙に色気ずいて見える…セクシーというか、なんというか、、えっちな雰囲気が全身から漂っている!!
「…は?なにアホなこと言ってんだよ、今更だろそんなもん。俺がセクシーなんてことは今に始まったことじゃねぇー、生まれ持った才能」
「………自意識過剰、ナルシスト」
「……シバくっ、」
仁睦さんとのハッピーな生活は確かにとんでもなく幸せだけど、たまにはこんなふうに新次郎と喧嘩をするのも悪くないなぁ。