極道の推し活、始めました。〜クールな若頭は童顔女子大生を寵愛して離さない〜


ところで…今は一体何時なのだろう?


そんな疑問が生まれたことにより、またしても重要なアイテムが手元に無いことに気が付いた



「……Hey 新次郎!!」


スマホの機能と同様の呼び方で、立ち去ったばかりの新次郎(Siri)を呼び出してみると、バンッ…と力任せに襖を開け放った新次郎の姿が視界に入った。


「調子乗ってんじゃねぇぞ、クソアマ!!」



あらあら、お口が悪いですね。


「あの、私のスマホ…知りません?多分着ていた服のポケットに入ってたと思うんですけど」


「あぁ…あれな。若頭が持ってる」



………なんだって?!!


「ここでの生活を他言されたら困るからね。外部との通信は一切禁止。」


「っえ…いや、それはさすがにっ」


「お前専用のキッズケータイ、用意させてるところだから…大人しく待ってろ。くだらねぇことでいちいち呼び出すんじゃねぇよ、こっちはお前と違って暇じゃねぇんだよ!」



ずいぶんとお怒りモードだった新次郎は、そのまま部屋を出ていってしまった。呼べば直ぐに来てくれる新次郎。なにを忙しいことがあるのだろうかと疑問が残ったが…考えても分からないのでゴロンと寝転んで目を閉じた。




目が覚めたら全て夢で…起きたらいつものベッドの上、なんてことは無いだろうか?



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