極道の推し活、始めました。〜クールな若頭は童顔女子大生を寵愛して離さない〜
「……なんだ、不細工な顔して。どうした?」
「その、ブサイクって言うの辞めてもらっていいですか?!……地味に傷つきます」
「寝顔を見られたくらいで、いちいち嘆くな」
「嘆きますよっ!まだ新次郎に見られた方がマシです!!」
むぅ〜…っと、仁睦さんを見上げて睨みつけると、両頬をムニッと抓られた。
「……にゃに、するんれすか」
訳(……なに、するんですか)
「別に。ただ苛ついただけだ」
「にゃんれ?」
訳(なんで?)
「さぁな?無い頭、使って考えろ」
推しはその手を離すと、今度こそ私から離れて部屋を出ていこうと襖に手をかける。