極道の推し活、始めました。〜クールな若頭は童顔女子大生を寵愛して離さない〜
「寝るつもりがないなら、自室に戻る」
「ん〜んっ…、ん"〜…」
「元気そうだな?俺が居なくても平気だろ」
「んーん!!んぅん!!」
「…あ?何だって?」
強く力を込められているせいで肩から顔を上げることが出来ず上手く言葉を発せない。少ししてそのことに気がついた様子の仁睦さんが手を緩めてくれた。
「…っぷは、窒息死するかと思いました。推しの腕に抱かれて永遠の眠りにつけるなんて、有り難きしあわせっ、」
「いい加減離れろ、寝る気がないなら俺は出ていく」
「うぅ〜…なんで仁睦さんには効かないの?新次郎なんて勝手に自分からっ、」
おっとマズい。これは言うつもりでは無かったのに…なに自爆してるんだ私。
「……新次郎が、何だって?」
「あ…いや、間違い…間違った、ミスです!」
「新次郎が、何シた?」
「え〜…、何だろ?怖い怖い、何だっけ?」
「あ…っそ。隠しごと…するんだ?」
─…それは一瞬。
本当に一瞬の出来事、瞬きをしたら終わってた…みたいなそんな感じ。だからどうやってこうなったのか分からないけど─…