極道の推し活、始めました。〜クールな若頭は童顔女子大生を寵愛して離さない〜



「あ…ああああの、仁睦さん、」


「んだよ、煽ったのはお前だろ」


「いやっ…その、なんていうか、、」


「…なんだよ」


「わたし、初めてなので…お手柔らかにっ、」



後ろに敷いてあった布団の上に押し倒され、胸元がはだけた色気ムンムンの仁睦さんに真上から見下ろされると─…心臓が過去最高の速度でバクバクと暴れ出す。



自然と手が自分のおデコへと向かってしまう。前髪をグッと押さえつけ、額を見られることのないように尽くしながら…上目遣いで仁睦さんをジッと見つめれば、ツーっと頬を指で撫でられた。




「─…で?新次郎が、何だって?」



指を上下させながら色っぽい声で尋問のように尋ねられると…もう嘘なんてつける訳もなく。






「く…唇同士の、軽い接触事故が、、」


「接触事故…?」


「はいっ…ほんとに一瞬、ちゅ…って、」


「へぇー…接触事故、、」


頬を上下していた指がピタリと動きを止めた、かと思うとそのまま弧を描くようにして今度は唇の上を指が這う。



たったそれだけのことで、身体全身が火照り始める。─…暑い、熱い、、



「に、仁睦さん、、」



楽になりたくて彼の腕をそっと掴んでみるが、まるで効果がないみたいで…余裕そうな笑みを浮かべられるだけで、彼はそれ以上のことをシてはくれない。



「…その顔で、新次郎を誑かしたわけだ」


「た、誑かしたなんてっ!それは誤解です!あの人の場合、勝手に勘違いして強引に、」


「……俺の不在時はいつもそーいうこと、シてたりして?」


「っな…ないないないない!!それはないです!キスをしたのは今日がはじめてっ、」


「ん?事故だったんじゃねぇの?へぇ…そう。キス、シたんだ?新次郎と。」



うわぁあぁ、私のバカっ!!こんな誘導尋問に引っかかるなんてっ、


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