呪い殺された地味令嬢が最愛妃になるまで~お仕えしていた不遇王子が知らぬ間にヤンデレ皇帝となって、私を花嫁にご所望です⁉~
「殿下、どうか聞いてください」
媚びをたっぷりと含んだその眼差しは、寒気がするおぞましさだ。
「わ、私はなにも悪くありません。こ、この男に命じられたのです! 妻さえ始末すれば、私を妻に迎えられるからと」
リリアナはジョアンに罪をなすりつけることに決めたようだ。
「な、なんて嘘をっ」
「使用人たちに聞いてみてくださいませ。この男が妻を邪魔だと言っていたことは、みんな知っているはず」
「いいかげんにしろっ。お前のような娼婦が伯爵夫人に?」
ハンッと、性根の曲がりきった笑みをジョアンは浮かべる。
「笑わせるな。お前は身体だけが取り柄の愛人だ。私は妻と離縁する気などこれっぽっちもなかった。それを勝手に」
口汚くののしり合う姿はとんでもなく醜悪だ。
リリアナはずりずりと床に這いつくばって、エリオットに近づいてくる。靴を舐めるように顔を近づけ、エリオットの足に腐ったカボチャを押しつけてきた。
「で、殿下。私に殿下の心をお慰めする権利をいただけないでしょうか? きっと、きっとご満足いただけると。きゃあっ」
「やめろ。足が腐る」
エリオットは足先を払って、彼女を遠ざけた。
「お前らはもういい、十分だ。情状酌量の余地もないと理解できた。ナパエイラの王に相応の処分を与えるよう申し入れる」
「ひ、ひぃぃ」
媚びをたっぷりと含んだその眼差しは、寒気がするおぞましさだ。
「わ、私はなにも悪くありません。こ、この男に命じられたのです! 妻さえ始末すれば、私を妻に迎えられるからと」
リリアナはジョアンに罪をなすりつけることに決めたようだ。
「な、なんて嘘をっ」
「使用人たちに聞いてみてくださいませ。この男が妻を邪魔だと言っていたことは、みんな知っているはず」
「いいかげんにしろっ。お前のような娼婦が伯爵夫人に?」
ハンッと、性根の曲がりきった笑みをジョアンは浮かべる。
「笑わせるな。お前は身体だけが取り柄の愛人だ。私は妻と離縁する気などこれっぽっちもなかった。それを勝手に」
口汚くののしり合う姿はとんでもなく醜悪だ。
リリアナはずりずりと床に這いつくばって、エリオットに近づいてくる。靴を舐めるように顔を近づけ、エリオットの足に腐ったカボチャを押しつけてきた。
「で、殿下。私に殿下の心をお慰めする権利をいただけないでしょうか? きっと、きっとご満足いただけると。きゃあっ」
「やめろ。足が腐る」
エリオットは足先を払って、彼女を遠ざけた。
「お前らはもういい、十分だ。情状酌量の余地もないと理解できた。ナパエイラの王に相応の処分を与えるよう申し入れる」
「ひ、ひぃぃ」