呪い殺された地味令嬢が最愛妃になるまで~お仕えしていた不遇王子が知らぬ間にヤンデレ皇帝となって、私を花嫁にご所望です⁉~
「やっぱり、エリオットさまは私のことになるとちょっと変です。どうしてそんなに強い愛を抱いていられるのでしょう?」
エリオットは特別な秘密を打ち明けるかのように、いたずらっぽく片目をつむった。
「私にとって、世界はハンナが作ってくれたようなものだから。神を愛し、崇めるのに理由はいらないだろう」
(同じ、なのかもしれない)
その感覚はハンナにも理解できた。今の自分を形作ったものは、エリオットの深い愛だ。
今、ハンナは自分を好きだと自信を持って言える。
彼の存在がハンナの根を支えてくれたおかげで、花を咲かすことができたからだ。
誰をも惹きつけるような大輪の花ではないかもしれない。けれど、ハンナにしか咲かすことのできない……虹色に輝く花だ。
「エリオットさま、愛しています。あなたがくれる愛と同じか、それ以上の重さで私はエリオットさまを愛しているのです」
伝えたかった言葉をやっと言えた。
エリオットはきっと笑ってくれるだろうと思っていたのに……彼は泣いた。ひと筋の美しい涙が、彼の瞳から伝い流れる。
「ありがとう、ハンナ。けれど、ひとつだけ。私の、君への愛より重いということは、絶対にない」
いやにきっぱり言い切られ、ハンナもムキになる。
「そんなことはありません! 私のほうがよりエリオットさまを!」
「いいや。絶対に絶対にない」
エリオットは特別な秘密を打ち明けるかのように、いたずらっぽく片目をつむった。
「私にとって、世界はハンナが作ってくれたようなものだから。神を愛し、崇めるのに理由はいらないだろう」
(同じ、なのかもしれない)
その感覚はハンナにも理解できた。今の自分を形作ったものは、エリオットの深い愛だ。
今、ハンナは自分を好きだと自信を持って言える。
彼の存在がハンナの根を支えてくれたおかげで、花を咲かすことができたからだ。
誰をも惹きつけるような大輪の花ではないかもしれない。けれど、ハンナにしか咲かすことのできない……虹色に輝く花だ。
「エリオットさま、愛しています。あなたがくれる愛と同じか、それ以上の重さで私はエリオットさまを愛しているのです」
伝えたかった言葉をやっと言えた。
エリオットはきっと笑ってくれるだろうと思っていたのに……彼は泣いた。ひと筋の美しい涙が、彼の瞳から伝い流れる。
「ありがとう、ハンナ。けれど、ひとつだけ。私の、君への愛より重いということは、絶対にない」
いやにきっぱり言い切られ、ハンナもムキになる。
「そんなことはありません! 私のほうがよりエリオットさまを!」
「いいや。絶対に絶対にない」