甘さなんかいらない【SS更新中】


制服デート、これはあたしの夢である。


恋愛に縁のなかった中高。それはきっと大学で再会する瑛くんへの伏線だったと思って別にいいのだけど、“制服デート”ができなかったことは心残り。



好きなひとと学校帰りに制服でお出かけをする。そんな日常への強烈な憧れがあった。


あたしは現在進行形で大好きすぎるひとと心残りを解消したい。




「ゆずの願いは全部叶えてあげたいけど、制服は捨てた気がする」


「大丈夫。瑛くんの持ってる白シャツとチェックのパンツがあればそれっぽくなるし、カーディガン買いにいこ」


「ゆず、めちゃくちゃ本気じゃん」


「今回のゆずは本気です!」





< 201 / 226 >

この作品をシェア

pagetop