想いを伝える人 ~天命に導かれる旅~ 【新編集版】
取材初日は社長へのインタビューから始まる。
会社を知るためには社長の想い、考え方などを知らなければならないからだ。
与えられた時間は1時間。
その中で、これは、というものを引き出さなければならない。
初仕事ということもあって、緊張は半端なかった。
口の中がカラカラに乾いて、口腔粘膜が死滅するのではないかと思えるほどの状態だった。
なので、清楚な感じの秘書が出してくれた麦茶をすぐに手に取って一気に飲んでしまった。
「お待たせしました」
社長が応接室に入ってきたが、引き締まった顔と体を見て少し驚いた。
わたしの知っている経営者はほとんど丸顔・小太りで、それ以外のイメージはなかったからだ。
名刺交換が終わるや否や結城が早速シャッターを押した。
それが意外だったのか「もう撮るのですか?」と驚いたような声を出した社長に、「自然な表情を撮らせていただきたいのでカシャカシャやりますが気にしないでインタビューをお受け下さい」と結城は落ち着いた口調で返した。
彼女は自己紹介の時にまだ経験が少ないと言っていたが、場慣れしたベテランのような振舞いで頼もしく感じた。
だから緊張がほぐれてきた。
会社を知るためには社長の想い、考え方などを知らなければならないからだ。
与えられた時間は1時間。
その中で、これは、というものを引き出さなければならない。
初仕事ということもあって、緊張は半端なかった。
口の中がカラカラに乾いて、口腔粘膜が死滅するのではないかと思えるほどの状態だった。
なので、清楚な感じの秘書が出してくれた麦茶をすぐに手に取って一気に飲んでしまった。
「お待たせしました」
社長が応接室に入ってきたが、引き締まった顔と体を見て少し驚いた。
わたしの知っている経営者はほとんど丸顔・小太りで、それ以外のイメージはなかったからだ。
名刺交換が終わるや否や結城が早速シャッターを押した。
それが意外だったのか「もう撮るのですか?」と驚いたような声を出した社長に、「自然な表情を撮らせていただきたいのでカシャカシャやりますが気にしないでインタビューをお受け下さい」と結城は落ち着いた口調で返した。
彼女は自己紹介の時にまだ経験が少ないと言っていたが、場慣れしたベテランのような振舞いで頼もしく感じた。
だから緊張がほぐれてきた。