ポリスに恋した
でも、思い出せない。

忘れてはいけない、そんな気がするのに。

頭に靄がかかったような感じがして、思い出すことができない。

「早く良くなりますように...」

この声は、誰の声なんだろう。

どんな人なのかな...。

会いたい。

俺の体は一気に浮遊し、海の底から上がったような感覚に陥った。




目を開けると、ひどく心配した表情を浮かべている人がいた。

ああ、橙子だ。
< 128 / 162 >

この作品をシェア

pagetop