ポリスに恋した

玲於サイド

俺が入院してから、橙子は毎日のようにお見舞いに来てくれた。

陽太は、桜ちゃんと一緒にフルーツとお菓子まで持って来てくれる。

「玲於くんは頑張り屋さんだからね。でも、自分の体よ大切にした方がいいよ!」

「うん、ありがとう。でも、警察官だからみんなの安全のために働かなきゃね」

「警察官だって一市民だよ!無理しないでね?」

「ははっ。桜ちゃんは優しいね。ありがとう...」

「っ!」

桜ちゃんは、俺の行動に対して一喜一憂している気がする。

顔を赤くして恥ずかしそうにしているかと思えば、ふと悲しそうな顔をする。
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