ポリスに恋した
男の子にいじめられて、泣きそうな女の子。

『大丈夫?痛かったね。こっちで洗おうか?』

俺が声をかけると、女の子はにこりと笑った。



『制服似合ってるね。可愛い』

俺の言葉で、顔を真っ赤にする女の子。

「っ!」

「玲於くん!?」

やっぱり、思い出そうとすると頭が痛む。

「大丈夫だよ、ちょっと疲れてるみたい」

「そうだよね...。私たち、もう帰るね。お大事に!」

そう言って去って行く桜ちゃん。

そして、陽太はいつもなにか言いたげにしながらも帰って行く。
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