ポリスに恋した
「笑い事じゃないわよ!?いつも1人で突っ走るんだから...。周りを頼ることも知りなさいよ?」

「面目ない...」

仲良さそうに話をしている。

女の人の声は、葉山さんの同僚のようだ。

もしかして、桜が前に言っていた人って...。

「玲於くん...」

寂しそうな顔をしている桜の姿に、胸が痛む。

今にも涙が溢れそうになりながらも、じっと堪えている。

そんな顔、するなよ。

俺だったら、こんな顔絶対にさせないのに。

「私ね、ずっと玲於のことが好きなの」

「え?」
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