ポリスに恋した
そして、病院の外に出た瞬間に玲於くんに抱きしめられた。

「いや、離して!...もう見たくないよ」

なんて、思ってもいないことを口にして。

「桜!俺、思い出した!」

え?

確かに、さっきも今も、私のことを『桜』って呼んでいる。

ふと我に返ると、病院着の姿の玲於くん。

そして、全速力ではしったせいか息も乱れている。

そうだ、玲於くん怪我人なのに!

私、また玲於くんを苦しめてるじゃん...。。

「ごめん、玲於くん。...とりあえず、病室戻ろう?」
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