ポリスに恋した

プロローグ 初恋の人

小学生の時、私は男子に苛められていた。

髪の毛を引っ張られたり、物を盗られたり。

それはもう辛かった。

その日も、友達と公園で遊んでいたらいつもの男の子が近づいてきた。

『おい、ブス。その滑り台は俺のだ。どけ!』

結構強く押され、転んでしまった私。

さすがに焦ったのか、近づいてきたその子。

『お、おまえが弱いのが悪いんだよ!』

痛くて、辛くて、泣きそうになった時ー。

『大丈夫?痛かったね。こっちで洗おうか?』

中学生くらいの男の子が助けてくれたんだ。

その瞬間、私は恋に落ちた。

その後、その人はお兄ちゃんの友達と分かり、家に遊び来ることも増えて少しずつ仲良くなった。

あの日のお礼を伝えた時も、とても優しい笑顔で頭を撫でてくれた。

大好き、玲於くん…。
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