ポリスに恋した
「顔に歯磨き粉ついてるぞ」

「えっ!?」

顔を擦ると、確かに白い粉のようなものが…。

今までこれをつけて歩いていたかと思うと、恥ずかしくて穴があったら入りたい気分だ。

「ドジ」

「ドジは余計だし!」

そんな私にトドメをさしにきた颯。

颯はクールな見た目のわりに、少し意地悪なんだよね。

ふと、橙子さんのことが脳裏によぎる。

「あの人、美人だったな…」

「え?何の話?」

「あ、実はね…。昨日玲於くんに会いに行ったら、美人なお巡りさんがいて。その人、玲於くんのこと名前呼びで、玲於くんも名前で呼んでたの。しかも、玲於くんに妹みたいな存在って言われちゃった…」

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