ポリスに恋した
バスに乗って揺られること数十分。

みんな疲れて寝てしまったようだ。

担任のりんちゃんもぐっすりだ。

ふと、橙子さんのことを思い出す。

今頃、玲於くんと一緒に…。

考えれば考えるほど、気持ちが憂鬱になってくる。

橙子さん、美人だよなぁ。

あんな綺麗な人と一緒にいたら、玲於くんだって気持ちが動いたりするよね…。

「妹って、近いようで遠いよ…」

「なんの話?」

「あ、ごめん。声にでちゃってた?」
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