ポリスに恋した
幸い、玲於くんの彼女情報はお兄ちゃんから聞かされて来なかったから、いないのだと思う。

…いや、思いたい。

私は、あの日からずっと玲於くんに片思いしている。

身だしなみを確認し、階下へと急ぐ。

「おはよう!」

「おはよう、桜。今日も行くの?」

「もちろん!高校生になっても、毎日欠かさないよ」

「おまえなぁ…。いくらなんでも毎日って。もういい加減に、玲於離れしないと」

お母さんもお兄ちゃんも、私に呆れている。

でも、玲於くん離れとか絶対に無理!

「嫌だ!玲於くんは、私の王子様なの!」
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