ポリスに恋した
そんな顔も、可愛くて大好きだなんて、重症かな…。

そして、チュッとリップ音が響く。

玲於くんの頬に、私のリップが少しついてしまっている。

頬に手を当て固まる玲於くん。

「私、玲於くんのこと男の人としてずっと見てきたの。…私のこと、少しは意識してくれた?」

「え、…え?」

「今日はもう帰るね、バイバイ!」

呆気にとられた様子の玲於くんと、一部始終を見ていたであろう橙子さんから逃げるように、私はその場を後にしたのだったー。

< 42 / 162 >

この作品をシェア

pagetop