ポリスに恋した

玲於サイド

あっという間の出来事に、俺は固まることしかできずにいた。

昔から、兄のように思って慕ってくれているのだと思っていた。

友達の陽太の、すごく可愛い妹。

俺の桜に対する認識はそうだった。

『好き!結婚して!』

あのセリフだって、幼少からのお決まりの言葉でー。

兄のような存在、もしくは幼なじみの俺に対して言っているのだと思っていた。

「…マジか」

「もう、馬鹿なの?あんなわかりやすい子、他にいないと思うわよ」

「いや、え、マジで?」
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