ポリスに恋した
まさか、橙子は知っていたというのか…。

俺の方が、桜との付き合いがかなり長いというのに。

「ま、いいけど。早く職務を再開してください、葉山巡査長?」

「はいはい」

からかうように言う橙子に、俺も少し調子を取り戻す。

でも、あんなことをされたら意識してしまう。

相手は桜だ。

幼なじみの贔屓目を差し引いても可愛い桜。

少なからず、好意を抱いている男がいるだろう。

なにかモヤモヤする…。

これは、妹のような桜に対しての感情なのか?

それとも…。
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