ポリスに恋した

3.テストのご褒美

ついに想いを伝えた。

もう、後戻りはできない。

「やっと言えた…」

「何を?」

朝ごはんを食べながら呟いた独り言が、お兄ちゃんに聞こえてしまったらしい。

「いや、なんでもない」

「…そうか」

「今日も大学休みなの?」

「ああ、授業入ってないからな」

「いいなぁ」

お兄ちゃんは、大学1.2年生の間に単位をフル単で取得していたらしく、最近は自分の時間が増えた気がする。
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