ポリスに恋した
「ああ、現実だ。明日は雨が降るかもな」

教室中が笑いに包まれる中、私は颯に駆け寄る。

「颯!私、やったよ!」

「ああ、良かったな」

自分のことのように喜んでくれた颯。

思わず抱き着いてしまった。

「お、おい!」

これで、安心して夏休みを満喫できる!

さっそく、今日の放課後玲於くんを誘いに行こう。

「春野。不純異性交遊は授業中以外でしろよ〜」

そう言われて初めて、颯の顔が真っ赤になっていることに気づいた。
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