ポリスに恋した
「今日も可愛いね」

「ほんと!?ありがとう!」

すぐに顔を赤く染めると思いきや、素直にお礼まで。

これは一筋縄ではいかなそうだ。

電車に乗りこみ、空いている席を探す。

「あ、あそこ空いてるよ!」

俺のシャツの袖を引っ張り、席へと誘導する。

なるほど、ここでもアタックするわけか…。

席に座りしばらくすると。

眠くなってきたのか、うとうとし始めた桜。

そして、ついに俺の肩に頭をのせて寝てしまった。

サラサラの髪が、頬にあたってくすぐったい。
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