ポリスに恋した
「ったく…。無自覚なのが尚更タチ悪い」

海に着くまでの間、俺は理性と葛藤した。

今まで可愛い妹としてしか見ていなかったが、意識し出すとダメだな…。

「ほら、もうすぐ着くぞ」

「え?わ、私寝てた!?ご、ごめん!重かったよね!?」

「ううん、全然。寝顔、可愛かった」

「見てたの!?」

「寝息立ててたね」

「え!嘘でしょ!?」

この世の終わりのような顔をしている桜に、笑いが込み上げる。

「嘘だよ」
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