ポリスに恋した

桜サイド

太陽の光を反射している海は、青くキラキラしている。

「玲於くん、日焼け止め塗ってくれないかな?」

「いいよ」

早速、ドキドキ大作戦の決行だ。

作戦その1、背中に日焼け止めを塗ってもらう。

男子なら、女子の背中に触れるシチュエーションに対して少しは意識するはず…!

「桜は、いつ見ても肌が白いよね」

「そうかな?毎日美白クリーム塗ってるからかも」

「へぇ。だからいつも可愛いんだ」

「か、かわっ!?」

私が玲於くんをドキドキさせたいのに、私がドキドキさせられてどうするの!

玲於くんの細くて長い指が、私の背中に触れている。

くすぐったくて身をよじる。
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