ポリスに恋した
「結構高熱で、部屋で休んでる。母さんたちは仕事で、俺も講義が入ってて。可哀想だけど、今1人なんだよ」

「そうなのか…」

「そんなに心配ならお見舞いに行けよ。…変な気は起こすなよ?」

「や、やめろよ。…今からちょっと行ってみる」

「おう、頼むぞ」

意地悪めいた顔で、陽太は去って行った。

…俺の気持ちにも、気づいてるんだろうな。

一息つこうと席を立ち上がった瞬間。

ー緊急、緊急。連続強盗犯が、住宅地で目撃されたとの情報あり。至急、捜索せよ。

「このタイミングで…」
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