ポリスに恋した

玲於サイド

あれから1週間。

桜は熱も下がり退院が決まった。

ストレス障害の疑いについては通院で様子を見ることになった。

今日は非番だったので、俺も迎えに来ている。

あの事件は、桜を深く傷つけた。

俺が駆けつけた時には、桜は床に倒れていた。

男がその横に突っ立っていて、俺は強い怒りを覚えたものの、なんとか堪えて確保した。

男は、脅しのために少し顔に傷は付けたが殺してはいないと主張した。

確かに桜は息をしていたので、それは本当なのだろう。

それでも、桜をこんな目に遭わせるなんて絶対に許せない。




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