ポリスに恋した
人が人を傷つけるなんて、悲しく辛いことだ。

俺たち警察官は何度打ちのめされようとも、国民や市民のために、そして自分の大切な人を守るために、犯罪と戦っているのだー。

しかも今回は、俺にとって、幼なじみであり妹のような存在でもあり、最近になって恋心も自覚した桜が被害に遭った。

俺が桜にできることはなんだろうか。

桜の病室に入ると、退院の最後の後片付けをしていた。

「玲於くん、来てくれたんだね!」

「うん。桜、退院おめでとう」

退院の間で、桜は少し元気を取り戻した。

それでもやはり、完全に恐怖や傷が癒えることはない。

横には、複雑な顔をした陽太もいる。
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