死にたい僕と生きたい君との最初で最後の恋
⑭
朝、スマホのアラームが鳴る前に目が醒めた。
いつもはアラームを止めた後も眠くて二度寝してしまうのに、目が冴えている。
すぐにラインを開き文字を打ち、送信する。
今日最初の賭け、
先に起きてライン送った方が勝ち、
結果は僕の勝ちだ。
これで僕の2勝1敗。
少しして既読がつき、返信がくる。
『うわー!
絶対勝てると思ってた!』
『早見君、朝弱そうなのに!』
女子らしい可愛いスタンプと共に送られてきたそのラインに、
僕は朝から胸が高鳴るのが分かった。
いつもは眠さからただ口に運び咀嚼して飲み込む作業、と考えている朝ご飯が美味しく感じる。
身支度を済ませ、家を出ると空は雲ひとつなく青く澄み渡っている。
眩しさに目を細める。
こんなにも気持ちがいい朝は久しぶりだ。
こんなにも、学校へ行くのが楽しみなのは久しぶりだ。
全部、望月のおかげだ。
本当はもう、
僕は死ぬ気なんてないんだろう。
望月がいるから。
だけど、
僕と望月を繋ぐものは、
僕達の命をかけた賭け、だから。
いつまで続けるのかは分からない。
ただ、
この賭け、僕は絶対に負けない。
だって、
僕が負けたら望月は僕と一緒に死ぬ、とそう言ったんだ。
だから、負けない。
勝って、
そして許されるなら、
君と生きていきたい。
……なんて、
浮かれた考えを持っていた。
望月が、
誰にも言えない悩みを抱えているなんて知らずに。
いつもはアラームを止めた後も眠くて二度寝してしまうのに、目が冴えている。
すぐにラインを開き文字を打ち、送信する。
今日最初の賭け、
先に起きてライン送った方が勝ち、
結果は僕の勝ちだ。
これで僕の2勝1敗。
少しして既読がつき、返信がくる。
『うわー!
絶対勝てると思ってた!』
『早見君、朝弱そうなのに!』
女子らしい可愛いスタンプと共に送られてきたそのラインに、
僕は朝から胸が高鳴るのが分かった。
いつもは眠さからただ口に運び咀嚼して飲み込む作業、と考えている朝ご飯が美味しく感じる。
身支度を済ませ、家を出ると空は雲ひとつなく青く澄み渡っている。
眩しさに目を細める。
こんなにも気持ちがいい朝は久しぶりだ。
こんなにも、学校へ行くのが楽しみなのは久しぶりだ。
全部、望月のおかげだ。
本当はもう、
僕は死ぬ気なんてないんだろう。
望月がいるから。
だけど、
僕と望月を繋ぐものは、
僕達の命をかけた賭け、だから。
いつまで続けるのかは分からない。
ただ、
この賭け、僕は絶対に負けない。
だって、
僕が負けたら望月は僕と一緒に死ぬ、とそう言ったんだ。
だから、負けない。
勝って、
そして許されるなら、
君と生きていきたい。
……なんて、
浮かれた考えを持っていた。
望月が、
誰にも言えない悩みを抱えているなんて知らずに。