Love Story〜結くんとマリィの物語〜
映画を見て、僕が予約していたレストランに向かった。
外の夜景に、マリィは目を輝かせて微笑んでいる。
ありきたりだけど、連れてきてよかった。
「茉凛ちゃん」
「はい!」
「こんな時に、こんな話するの失礼だけど……
どうしても聞いておきたくて……!」
「はい」
僕の真剣な眼差しに、マリィも姿勢を正して向き直る。
「桔平とは、どうして別れたの?」
「気持ちのすれ違いです…」
「気持ち?」
「はい。
桔平くんに変な誤解を与えたのが、全ての原因です」
「え?」
マリィ曰く。
僕とマリィが毎週木曜日にお茶しているのが、桔平は気に入らなかったらしい。
でもそのことを桔平はずっと我慢していて、その小さな不安が膨らみ、そのことを友人に相談したのがきっかけでその友人を好きになったそうなのだ。
「桔平くんがそんな不安を抱えていたなんて、私は知らなかった。
桔平くん、京谷さんに劣等感を抱いていたらしくて……
私を紹介したのも、京谷さんに疎外感を与えたかったからって言ってました。
でも、私と京谷さんが仲良さそうに話してるの見て、段々…浮気じゃないけど、そんなふうに見てしまうようになったって言ってました。
それで……」
「他の子を好きになったんだね…桔平」
切なく笑い、頷いたマリィ。
「桔平くん、何度も謝ってました。
茉凜は浮気なんか出来るわけないってわかってるのに、勝手に誤解して、不安になった俺が悪いって。
京谷さんに意地悪したしっぺ返しだって。
でも、私も桔平くんの気持ちに気づいてあげられなかった。
彼女だったのに………」
「そっか…」
「ごめんなさい…」
「え?
どうして、茉凛ちゃんが謝るの?」
「京谷さんのことも、きっと傷つけてますよね?
ごめんなさい……!」
「………」
違うよ、茉凛ちゃん。
だって僕は………
「茉凛ちゃん、僕はそんな純粋で綺麗な男じゃないよ……!」
外の夜景に、マリィは目を輝かせて微笑んでいる。
ありきたりだけど、連れてきてよかった。
「茉凛ちゃん」
「はい!」
「こんな時に、こんな話するの失礼だけど……
どうしても聞いておきたくて……!」
「はい」
僕の真剣な眼差しに、マリィも姿勢を正して向き直る。
「桔平とは、どうして別れたの?」
「気持ちのすれ違いです…」
「気持ち?」
「はい。
桔平くんに変な誤解を与えたのが、全ての原因です」
「え?」
マリィ曰く。
僕とマリィが毎週木曜日にお茶しているのが、桔平は気に入らなかったらしい。
でもそのことを桔平はずっと我慢していて、その小さな不安が膨らみ、そのことを友人に相談したのがきっかけでその友人を好きになったそうなのだ。
「桔平くんがそんな不安を抱えていたなんて、私は知らなかった。
桔平くん、京谷さんに劣等感を抱いていたらしくて……
私を紹介したのも、京谷さんに疎外感を与えたかったからって言ってました。
でも、私と京谷さんが仲良さそうに話してるの見て、段々…浮気じゃないけど、そんなふうに見てしまうようになったって言ってました。
それで……」
「他の子を好きになったんだね…桔平」
切なく笑い、頷いたマリィ。
「桔平くん、何度も謝ってました。
茉凜は浮気なんか出来るわけないってわかってるのに、勝手に誤解して、不安になった俺が悪いって。
京谷さんに意地悪したしっぺ返しだって。
でも、私も桔平くんの気持ちに気づいてあげられなかった。
彼女だったのに………」
「そっか…」
「ごめんなさい…」
「え?
どうして、茉凛ちゃんが謝るの?」
「京谷さんのことも、きっと傷つけてますよね?
ごめんなさい……!」
「………」
違うよ、茉凛ちゃん。
だって僕は………
「茉凛ちゃん、僕はそんな純粋で綺麗な男じゃないよ……!」