Love Story〜結くんとマリィの物語〜
「え……?」

「だって、桔平と別れたって聞いた時、凄く嬉しかったから……!」

「え?」

「僕はずっと……
茉凛ちゃんが好きだったんだ……!」

「え?え?」

心底驚いている、マリィ。

「茉凛ちゃん。
僕は、茉凛ちゃんが好き!
だからこれからは、本気で口説くから覚悟しててね!」

見開いているマリィの大きな目から、涙が溢れてきた。

「え……ま、茉凛…ちゃん?」

「…………もう…口説かれてますよ…!!」

マリィが涙目で笑う。

「え?え?」

今度は僕が、目を見開いていた。

「私も……
私も好きです!
京谷さんのこと!」

「ほん…と…?」

「はい!
桔平くんに言われたんです…
“茉凛、ユイのこと好きだろ!”って。
最初は、それがわからなくて…
でも……京谷さんといつものように話してる内に、桔平くんの言ってることがわかって……」

「そっか…!
フフ…ヤバい!嬉しい!!」

「私も…//////」


それから、僕達はプレゼントを交換し合った。

「茉凛ちゃん、受け取ってくれる?」

「はい!
ありがとうございます!
私も、受け取ってください!」

「フフ…ありがとう!」

お互いに丁寧に包みを開ける。

僕からは、ピアス。
マリィからは、手袋だった。

「わぁ〜可愛いですね!
素敵…//////」

「フフ…気に入ってくれたみたいだね、良かった!
茉凛ちゃんも、手袋ありがとう!」

早速つけて見せると「似合ってます!カッコいい!」と笑ってくれた。

マリィも贈ったピアスに付けかえてくれて、僕達は雪とイルミネーションで彩られた夜の街をゆっくり手を繋いで歩いた。

寒さなんて吹き飛ぶような、マリィの笑顔と楽しい会話。

この日は僕にとって、今までで一番幸せなクリスマスだった。




そんな出逢いを経て僕達は……

マイペースに、順調に、交際を続けている―――――



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