Love Story〜結くんとマリィの物語〜
そんなある日。
仕事終わりに、ヤマハラに声をかけられる。

「――――シロマリちゃーん!今日暇?」

「え?あ、はい。
特に予定はないです!」
(お買い物したかったけど、今日じゃなくてもいいし)

「たまには、食事行かない?」

「はい!」


ヤマハラと会社を出ると、他にも女性社員がついてきて女子会のようになった。

「カンパーイ!」
人気のイタ飯店に向かい、楽しく会話をしながら食事をする。

「…………この前、シロマリちゃん見かけたよ!」

「え?」

「先週?だったかな。
○○デパートで、彼氏とデートしてたでしょ?」

「……/////あ、はい/////」

「ラブラブだよね〜(笑)」

「そ、そうですか?/////」

「だってシロマリちゃんの彼氏、シロマリちゃんから目を離さないし、シロマリちゃんも彼氏をニコニコして見つめてるし(笑)
私、遠くから見てて、面白くって!」

「……/////」
(は、恥ずかしい…/////)

「いいなぁ〜シロマリちゃん。
そんなに愛されて!」
「羨ましい〜」
「いいなぁ〜!」

「フフ…私の自慢の彼氏です!」

「あー、惚気られた(笑)」

茉凛達の席では、笑い声が響いていた。


そして――――解散になりイタ飯店を出た茉凛達。
駅まで一緒に向かい、そこで解散した。

茉凛はそのまま、24時間営業のスーパーに向かった。
足りない食材や消耗品を買い、スーパーを出た。

両手にエコバッグをぶらさげ、家路を歩く。

「うぅ…重い…
か、買い過ぎたかな…(笑)」

苦笑いしながら、ゆっくり歩いていると………

向かいから、酔っ払いの男性が少しよろけながら歩いてきた。

茉凛はぶつからないように、避けながら前に進む。

すると、その男性がいきなり声をかけてきた。
「………お嬢ちゃん、こんな遅くに一人で危ないよ?
送っててやろうか?」

「え……」

「君、未成年でしょ?
ご両親が心配するよ?
おじさんが、送っててやる!」

「は?私、未成年じゃ…」

「ほら、おてて繋ご?」

茉凛の手に触れようとする、男性。

「え……い、嫌!!」

茉凛は怖くなり、その手を払い除け駆け出した。
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